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2009年05月14日
[ 01 ホットでクールな社長達 ]
普通なこと特別なこと 〜小山薫堂という人④〜完結編
アカデミー賞、取ったんだって?スゴイじゃないか。
今日はねー、お祝いに何でもご馳走してあげるから、好きなの言いな!」
と、言ってくれたのは定食屋のおばちゃん。
ラッキーと想って、頼んだのはハンバーグ定食。するとおばちゃんが、
と言ってくれたので、「じゃクリームコロッケ付けて。」と言うと、
と、それは嬉しそうに答えてくれたそう。
アカデミー賞、取ってみるもんだな、^^ と想ったそうです。
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さて、いよいよ小山薫堂さんシリーズ完結編。まだお読みでない方は「おくりびとの脚本家①」「人生のオール②」「企画とは想いやり③」を先にご覧ください。
「おくりびと」の原点、小山薫堂という人の出発点ともなる映像をアップルストア銀座のセミナー会場で見せてくれました。
それは日大芸術学部の卒業制作で、1年の制作期間をかけて作った「普通の生活」という大作ビデオ。当時は編集機器も高価でいまほどの利便性はなく、ちょっとしたエンドロールを入れるのもコストが掛かって大変だったというお話しでした。
当時、小山さんは文化放送や某テレビ局ですでにバイトをしていたそう。その時にお世話になっていた放送作家、長谷川勝士さんという方の生活をテーマにした作品。
その人はなんと姫路在住。
東京と姫路を行ったり来たりして放送作家の仕事をこなしていた、と。いまと違ってネットもPCも無いので原稿用紙に構成を綴っていた姿は時代を感じさせるモノでした。
売れっ子の放送作家が地方との二重生活。
小山さんはこう言います。
「人から見ると何でこんな仕事の仕方をしているのか、不思議でしょうがないと想うんですよ。でも長谷川さんにとっては至って普通の生活。
『おくりびと』は納棺士って職業についての物語ですが、納棺士にとっては亡くなった人のカラダを拭いたり、お化粧するってのは当たり前の生活ですよ。
でも、普通の人からすると、何かとんでもない職業のように想えてしまう。
そういうことって世の中にたくさんあると想うんです。自分の普通が他人には全然普通じゃない。その逆も大いにある。」
とのこと。
「普通」と「特別」のギャップ。
「おくりびと」は誰にでも迫り来る「死」という「普通」が、納棺士と普通の生活をする人たちの「普通」と「特別」を埋めてくれる。そして近しい人の「普通」と「生」を一層深く感じる。想いを馳せる。
良い映画でした。
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小山さんは自分の仕事は「職業人」に視点を置くことが多い、と言っていました。「料理の鉄人」も初めて料理人に視点をおいて作った番組。自分とは違った環境に身を置いて、それぞれの仕事に当たっている人に対するリスペクトが、小山さんのモノ作りの原点ということでしょうか。
おばちゃんが振る舞ってくれた「クリームコロッケ付きハンバーグ定食」。
彼女にとったら心の底からの大盤振る舞いだったかも知れません。小山さんはそれを「普通」に素直に喜んで話していました。なんともユーモラスな素敵な話。
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- 世の中には切に企画が必要とされている。
- 企画とはサービスのことで、サービスとは想いやりのことだ。
縮めると、「世の中には想いやりが切に求められている」。おお、なんと分かり易い。そして私の解釈によれば「想いやり」とは愛情のこと。
- (職業)人に対するリスペクトがモノ作りの原点(かも)
そして相手をリスペクトできるというのは冷静かつフェアに観察ができることと、それを素直に受け入れることかな。「リスペクト」は「想いやり」と背中合わせのような気もします。
こんなメッセージの源泉を持っている人なんでしょうね、この人→
。
小山さんのそうした能力というかマインドセットが卒業制作までにはすでに出来上がっていたことになると想うんですが、じゃあどうしてそのようなモノを備えるに至ったか、大変興味があります。ご両親がそんな方だったのか、それとももっと以前に読んだり見たりしたモノにビビッときちゃったのか。
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セミナーでは最後に質問を受け付けていました。
私は「恥ずかしくなっちゃって」、質問が出来ませんでしたが、将来どこかでお会いするときまで上記質問を取っておくか。または偶然日比谷線の中で小山さんを見かけて、
「すーっ、はーっ。で、」
「肩を・・・トントン。」
とするか。^^
まぁ、神様が決めてくれるでしょう。
あらためて想いますのは、こんな楽しくも素敵な人が普通に暮らしている東京って捨てたもんじゃないっすな、と。
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では、皆様に急遽お付き合い頂きました 「小山薫堂という人」シリーズ四部作。これにて完結。
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投稿者 tatsuow : 2009年05月14日 16:24


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