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2008年05月15日

[ 02 私の仕事 ]

経営のメタボを脱却せよ 4

※ このエントリは 私の寄稿した記事が日経BPのコラムで紹介されているのですが、原文を公開するものです。続編なのでまずは脱却せよ 1脱却せよ 2脱却せよ 3をお読みください。

つまり、この習慣は「負債」を抱えていて「経費」たる金利を払っているようなものです。ラーメンをアルコールの〆に食べるそのような習慣は「負債」と位置づけてみます。

加圧トレーニング

純資産の部

純資産の部はどうでしょう。

「資本」と「利益剰余金」は差し詰め、「生命」と「余命」でしょうか。長年の習慣でメタボリックシンドロームになっているのならば、「利益剰余金」は「累積損失」になっているはずで、「余命」を削っているに違いありません。「身体が資本」とは良く言ったものです。

加圧トレーニング

「余命」を削られて「資本金」なる「生命」を食いつぶす程になると、次は「債務超過」になり、抜本的な外科手術が必要になります。危機を迎えた会社は増資したり、吸収合併されることもできますが、「生命」には合併は許されていません。「清算」しかないのです。

ダイエットのマーケットに蔓延る怪しげな手法

ダイエット商品のマーケットではみなさんもよくご存知のとおり、怪しげなキャッチコピーの商品も、つい「本当だろうか?」と手を出してしまいがちです。1週間でマイナス5kg!などという類いのモノです。

これは「経費の節減の手法」に置き換えて考え直すと如何に怪しげなものか理解できます。極端なエネルギー摂取の制限は冒頭の私の例の通り、一時期の効果はでるものの、かならずリバウンドします。それどころか身体の経営体質を脆弱なものにさえします。

身体維持に必要な栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の摂取は設備投資だと申し上げましたが、「製造原価」に例えなおすこともできると想います。私にいわせれば、炭水化物ダイエットなど、必要なものを仕入れない方法は、ハンドルやタイヤを仕入れない自動車メーカーのように見えます。効果がでても一時のものに過ぎませんし、ハンドルの付いていないような車は、もしも一旦売れたとしてもリコールされますね。

王道は売上を上げること

「経費」の見直しも重要ですが、利益を出そうとするのであればまずは「売上」たる「燃焼」を、つまり短時間でも良いので運動習慣をきちんと身につけた方がよい、ということです。(このように例えをあげてくると、自分自身頷かざるを得なくなってきました。)とはいっても、我々ビジネスマンは非常に多忙な日常を過ごしていますので、スポーツを恒常的、定期的に行えるのも限られた方になるのかもしれません。

しかしながら、ビジネスや日常生活に必要な健康体質を維持するだけなら、それほど構えて考える必要もないと想います。筋力増強に限っていえば、現在ではさまざまな方法が知られており、私が実践したのも一回30分程度を週に2-3回行っただけです。せめて地下鉄一駅分を歩くだけでも習慣的に継続すれば効果はあります。

この程度の時間であれば生活スケジュールの中に組み込むのもそれほどの困難を伴うモノではありません。では、なにかそれに必要なことがあるのでしょうか。

マネジメントは「測る」こと

健康維持も「マネジメント」だとすれば、経営管理とおなじ手法が通用するはずです。ピーター・F・ドラッカー氏も言っているように、マネジメントとは「計測すること」であり、これが私にとっても重要なキーポイントになりました。

ITツールの活用

冒頭のダイエットに関して私が注視していたのは体脂肪「量」と筋肉「量」の推移です。これが私の健康管理に関するKPI(Key Performance Indicator)になりました。お示ししたグラフも体組成データを長年記録していたことが功を奏しました。体脂肪計で有名なメーカー(タニタ)が市販しているもので誰にでも利用可能です。USBキーを介して、体組成指標がWebにデータ移管され、様々な解析ができるというものです。如何に自身の健康管理とはいえ、このような手軽なITツールがなかったらずぼらな私にはマネジメントしきれなかったかもしれません。

「計測した」ことと、効果的な方法を選んだことは成果に結びついた大きな要素だと想います。この二つがゴール設定とプロセス管理を容易にしました。

経営に必要な「筋肉」を作る方法

経営に必要なリソースを考える際に、いったんダイエット、つまり「健康管理」に置き換えて考えてみる方法をご提案してきました。読者の方々は経営管理のプロフェッショナルである方が多いと想いますので、これでダイエットができない理由はなくなったのではないでしょうか。今手元にある経営改善のアイデアが、前述の怪しいダイエット方法ではなく、収支バランスを考えたものになっているかどうか、貸借対照表と損益計算書、エネルギーの摂取と燃焼と体組成にそれぞれ置き換えて考えることがミソです。

健康が目指すモノ

当初の私の目的は痩せることでした。体脂肪率を下げたいという気持ち。しかしながら、それは目標設定が微妙にずれていました。体脂肪率が下がるに従って、私の目標は「健康や若さを維持したい」ということだったことに気がつきます。 それでも一般的には組織の目標が「利益を出したい」、「メタボ脱却したい」であることは往々にしてあります。例えそうだったとしても、健全な健康増進を継続するうちに「健全経営をしたい」に同じように変わってくるのではないでしょうか。読者の方々個人と、関与される会社がますます「健康」で「健全」な経営維持をされるよう願ってやみません。

読者の皆さま、身体と会社の「ビール腹」、どちらから手をつけますか?

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友達のトモダチは皆ともだちだ!

投稿者 tatsuow : 2008年05月15日 07:45

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