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2008年02月19日

[ 01 ホットでクールな社長達 ]

テクノロジストは技術の夢を見るか

※ 本エントリーは中小企業基盤整備機構 2008年 ナレッジリサーチ事業 ソフトウェア調査チームがまとめるレポートの挿入コラムとして書きました。お許しを得たのでブログにもエントリーしております。 コムラッド 高根英哉 社長

実に新鮮でした。

もう、コムラッドの高根社長とは10年以上のおつきあい。

家族ぐるみでキャンプやスキーにご一緒する仲なのに。すっかり良く存じ上げていると想っていたのに。

今回はこのナレッジリサーチ事業のインタビュー対象としてオフィスに御邪魔しました。高根社長には快く引き受けて頂いてインタビューが進みます。最先端の技術的なお話が聞けるかな、と、楽しみにしておりました。

高根社長はコムラッドと言うソフトウェアハウスの創業社長。ご自身は理科系大学を卒業したあとに計測器関連の会社で仕事をするも、その後独立。ご自身でもソフトウェアの開発を得意とされておられたようであります。いまではソニーやらマイクロソフトの開発パートナーとして15名程度の精鋭の技術者を抱えておられて、引っ張りだこであります。

初めてお目にかかったときにもそのようなプロフィールを御伺いしていたので、楽しい方だとはその後すぐ気付くものの、やはりバリバリのテクノロジストだと想っておりました。

しかし。それは良い方に裏切られました。と言うのも、御伺いした話は高根社長の経営論、というか経営哲学のようなもの。経営に対する真摯な考え方に触れた2時間でありました。前述の通り、私にはそれがとっても新鮮に感じられました。

笑顔の合間に、時折みせる鋭い戦略家のまなざし、むむ。

コムラッド 高根英哉 社長 マーケティングの鉄則 」

これは僕がずいぶん昔からとっている営業法のスタイルですけれども、 うちの会社は、あまり自分自身で営業するということはなくて、だいたい営業してくれる人を見つけるという方法をとるんです。

この方法、実際には前述のマイクロソフト社などの後ろ側にたって、マ社の掲げるテクノロジーの実戦部隊としてコムラッドが開発の手を動かす、というものです。こうなると、マ社の営業が動くとコムラッドに開発が回ってくることになります。 image005.jpg

いやいや、20世紀最大の哲人、マネジメントの父、ピーター・F・ドラッカー教授の言葉を想い出さざるを得ません。

「マーケティングとは、販売活動をしなくともモノが売れていくようにすることだ。」

全く、このことを実践されておられるのだなと。ドラッカー教授、私は今回のお話を聞くに連れ、教授の記された「現代の経営」を頭の中で反芻していたんであります。

「 コムラッド 高根英哉 社長 技術は保険 」

「いい職人がいて、いい仕事をすれば、会社としては成長していくものだと思っていたんですよ。

ところがソフトウェアというのは会社が成長するためには、技術よりも営業とプランニングのほうがもっと重要であって、技術というのは 保険 であって、技術、技術というほど、技術で食べていける業界ではないという気がするんですよね。

いや、新鮮でした。というか、ビックリしました。まったく技術の会社だと想っていたのに。

まだまだ、続きます。

「 コムラッド 高根英哉 社長 ビジョンの必要性」

たぶんソフトウェアハウスが伸び悩む大きな理由は共通だと思うんです。常に下請に収まってしまうのはビジョンの欠落に原因があって、結果として、

・技術があるところは便利屋に、
・技術のないところは使い捨てに。

「 コムラッド 高根英哉 社長 組織、人材育成の方法」

小さなソフトハウスには、だいたいキーになるエンジニアというのは必ずいるはずなので、その人間が常に新しい技術を見つけて、本当に向上していこうとするのかどうなのかというのは重要だと思います。

+++

不肖、私もベンチャー企業やら中小企業の経営に関わる仕事をしております。企業経営に関わる中で想いますのは、どのような素晴らしい技術を持っている会社でも、やはり経営者のバランス感覚といいますか、全体を見渡す目がどうしても必要だということ。今回のインタビューを以て改めてそのように感じました。いや、ホント。

上記の話はそのバランス感覚を考える上で、実に示唆に富んでおります。

・ビジョンの必要性

・組織、人材の育成

・自社のSWOT分析

・マーケティング戦略

などなど、これ以外にも大変参考になるテーマたくさんありました。 コムラッド 高根英哉 社長

世の中には「ベンチャー企業成功の法則」的なハウツーものが書籍等のメディアで取り上げられることがあります。が、そういうものは実際は無くて、組織論、戦略論などのそれぞれの分野に王道と言いますか、基本があるんですよね。経営者の皆様、是非一緒に勉強して参りましょう。そう、実践のために。みんなの幸せのために。

高根社長、今回は本当にありがとうございました。ドラッカー教授、日本もまだまだ捨てたもんじゃないんであります。

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友達のトモダチは皆ともだちだ!

投稿者 tatsuow : 2008年02月19日 19:07

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