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2007年04月14日
[ 02 私の仕事 ]
事業の中心となるモノとは 3
# 今回のエントリは「 事業の中心となるモノとは 」 「 その続編 」のさらに続編です。
# 未読の方は、そちらから是非。
「異議ありません。賛成。」
社長の解任が決議されました。
旧商法では取締役の解任決議には株主の2/3の賛成が必要です。大株主の持ち分で完全に決着がつくものでした。 株主総会を招集した時点で方向性はすでに決まっていました。
ものの、10分程度で株主総会は終了しました。他の社長派取締役は特に解任もありません。
は、社長派取締役に電話を掛けさせます。プルルルルル、プルルルルル、カチャ。
急に唐突なことを言われて、社長本人は事情がうまく飲み込めません。当然といえば当然。
「先ほど**時**分より、当社臨時株主総会が開催されて、君の代表取締役解任が決議された。君はもう役員でも何でも無いから、当社の仕事をする理由がなにも無くなった、と言うことだ。このことで君にきちんと話をしたいので、このあとのスケジュールをすべてキャンセルして至急会社に戻って欲しい。」
法的にこのようなことに詳しいわけではない(元)社長はとりあえず電話を切りました。
30分後、(元)社長が社に戻ってきました。茫然自失、といった表情に見えました。自業自得とはいえ、気の毒なことです。
大株主からなにか話があるかと想っていたのですが、「ご苦労さん」かなにか一言掛けただけでした。
会社としても急なことです。当然、社員はまだなにも知らない。元社長は、社員に挨拶することもなく、自室の荷物を片付け、会社を出て行くことになりました。
大株主が株主総会の招集を口にしてからやっと半日たったところです。あっという間の出来事。
---
この後は社内で明日からの対応策を練る、ということで私は一旦退散することにしました。容易に予想される明日からの混乱。私は友人取締役になんと言葉を掛けたのか、よく覚えていません。
帰り際、大株主とエレベータを降りたところで一緒になりました。
(私) 「お疲れ様でした。」
(私) 「渡邊です。以前、@@@の件でお目に掛かりました。」
「おお、あんたか。あのときはエライ世話になったそうで。毎度すまんな。」
(私) 「それより。今日のご判断、あれで良いんですか。」
「いやいや、会社というか事業じゃからのう。一番大事なことは・・・なにを中心に考えるかということじゃ。」
(私) 「と、おっしゃいますと?」
「 (元)社長は取引先から評価が高かったじゃろ。社員の評価は分かれたようじゃが、能力はあったと想うとる。しかし。」
(私) 「しかし?」
「彼はウソをつくじゃろ?それじゃ、信頼関係ができんじゃないか。大事なことは互いの真摯な姿勢じゃ。苦しいときこそ、ウソついちゃイカン。たとえアホでも、正直で信頼できること。これが中心でなくては、事業は成り立たん。」
「会社はしばらく混乱するじゃろ。やむを得ん。事業の中心に”ウソ”があったんじゃから。それでも社員全員で会社の文化をやりなおさんと、将来は無い。」
すみません、ちなみに本人はこんなにベタベタなおじいちゃん言葉じゃなかったのですが、なんとなく
この表情みてたら・・・。ノリで。
さて、事業の中心は、「信頼関係、真摯な姿勢」、という大株主/創業社長のご発言。
それにしても、社長解任なんて当たり前に避けた方が良い判断。
うーーん、自分が判断する立場だったらそんなことが出来たかなぁ・・・。
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ドラッカー教授。お言葉お願いします。
つまるところ、いかなる一般教養を有し、マネジメントについていかなる専門教育を受けていようとも、経営管理者にとって決定的に重要なモノは教育やスキルではない。それは真摯さである。 (「現代の経営」(下) @262)
真摯さとは今後身につけていくものではない。すでに当然のことのように身に付いている必要のあるものである。 真摯さが身に付いていない者を経営管理者に置くのは間違いである。
こんなに断言してました。
なるほど。教授、そうですか。
お身体をお大事になさいませ。
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投稿者 tatsuow : 2007年04月14日 16:26
コメント
BAMBOOさん、コメントありがとうございます。
このエントリは想像以上に反応がありました。日常茶飯事とはいいませんが、私の周りでは結構おこることです。
よろしければ、ぜひ同席を・・・。^^;
投稿者 わたなべ : 2007年04月23日 19:04
「事業の中心となるモノとは 」三部作
面白かったですね・・・!
会議室の隣室からハーフミラー越しに見物したかった!
ボクの周りでこういうサスペンス劇が展開することはないので
「実話」だと分かっていても「ドラマ」を見るようでした。
「渡邊」さん役は、「高橋克典」かな・・・・
投稿者 BAMBOO : 2007年04月19日 11:12


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