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2006年02月07日
[ 02 私の仕事 ]
1兆円増資 / 見えざる手

「普通口座は通帳の繰り越しがATMで出来ないの」
また、訳の分らんことを言い出したかと、私個人の税務申告を手伝ってくれているママに意味をただすと、
「総合口座にしないと、 ATMで繰り越し記帳ができないから口座変更の手続きをしなきゃ。銀行の窓口からは委任状を持ってこいと言われたよ。」
とのこと。ふむ。ママが判らんことを言っているのではなく、どうも銀行が判らんことを言っている模様。逆に面倒なので、 私が窓口に直接いくことに。そもそも普通預金口座を持っているだけなのに、普通口座と総合口座の通帳の違い?意味すら分らん! あんたら哲学者か!本当に銀行というのは、カッタルイところだなぁ、とブツブツ思いながら。
察するに、普通口座は最低預金金額が決まっていない古い口座で、総合口座は最低預金金額10万円とかで、切り替えを促す作戦なのかな、 と。いろいろ優遇サービスがあります!とその説明を銀行が誤魔化している、とそんな違いだろうと勝手に想像したのですが、 問題はもっと根深いような気もしてきます。
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先日サンデープロジェクトでみずほ銀行の特集をしていました。 ジャーナリストの財部誠一氏の取材です。あらましはこうです。たった3年前に合併してできたメガバンクの実態は瀕死の状態であり、 取引先を中心にする増資、しかも前代未聞の1兆円の規模で最悪の事態を逃れた。当時係長チックな風体でマスコミの攻撃ターゲットになった前田社長は、 3年間、地道に改革をやりあげて今期過去最高益を計上するに至った。 取材はごく一般的なサラリーマン家庭を思わせる風情の前田社長自宅で行われ、強欲でもない誠実な社長の人柄にフォーカスされたもの。
私はこれに大いに違和感を持ちました。会社という「箱」 は延命すれば良いというモノではない。
利用者は前述の私の例にある通り、複雑な手続き、加えて、高い取引手数料、3時には閉店する窓口のいまだに長い待ち時間、 等は変わらず何一つ恩恵を受けていない。減資を伴わない増資は既存株主の有限責任も問われず、 増資の引き受けを断り切れない状況にある取引先は当時悲鳴を上げていました。利用者が望まないサービスの提供を継続する「箱」と、 そこにいやいや資金投入する投資家。あり得ません。
1兆円も資金があったら新しい銀行がいくつ出来たでしょうか。 (ちなみにいつまでたっても軌道に乗らないイーバンク銀行は昨年も増資をしたようですが、 資本金288億円です。これは別の問題あり) 極論ですが、 もしこの銀行が無くなっていたと考えれば、1兆円は別の使途で利用され、社員は人材市場へ流動化し、「見えざる手」 に委ねられることになったでしょう。お鼻が高かった行員も市場価格で再雇用されることを余儀なくされ、バブルの時に購入した家も売り、 (一方で安く買える人続出)家族と再度結束を固めて、新しい人生に踏み出せたはず。 前述の取材は過去最高益の計上でフィナーレを迎えていますが、私には機会損失にしか感じられません。みずほ銀行という「社会」 とそこに属する人たちは変革する機会を失ったのです。私にはそう見えます。前田社長の人柄がどうこうという問題では断じてない。
ちなみに1500億の増資をしたUFJは三菱に吸収され、3200億の増資をした三井住友は追加で7000億の増資をした、 と言っていたかな。我々日本国民は一体いくらつぎ込んで古いナントカ銀行を維持したのでしょうか。公的資金、受け取っていない金利、増資、 等々、10兆円とか20兆円ではないと思いますよ。誰か計算して。
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投稿者 tatsuow : 2006年02月07日 06:33

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