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2005年08月20日
[ 03 プライベート ]
「温かなこころ」~夏に読み返した本~
私は手塚治虫のファンでして、「ブッダ」や「火の鳥」などはもう20年も手元に置いてあります。 医師免許も持っている手塚氏は命の不思議を漫画で取り上げた天才だと認識させられる作品です。 ブッダの台詞に慢心を諫められることしばしばで、たとえばというと、

と、こう来て

こうなる。私事、全くもって謝るしかない。手塚治虫の才能に触れながら、ブッダに教えを請うことができて、実に楽しいです。 宗教ということなにかと敬遠する方も多くいらっしゃるようですが、この漫画に慣れていたことで私は仏教に親しみを感じていたともいえます。
で。
数年前に何の気なしに本屋でぶらぶらしていたときにある本が目に止まりました。中村 元(はじめ)さんの「温かなこころ~東洋の理想」
という本です。手にとって目次を見ると、
第1章 温かなこころ
第2章 安らぎのこころ
第3章 東洋のこころ
第4章 道を求めるこころ
たったこれだけです。ページ数も150ページ足らず。内容は講演を書き起こしたもののようですから、 きわめて平易な言葉でつづられています。ものの2時間くらいで読めてしまうのですが、印象に残ったのが「無財の七施」 という仏教の教えでした。詳細は省きますが、七つの内の「和顔施(わげんせ)」は相手に微笑みかけるだけで施しになるという教えです。 いいね、これ。(引用しよう。)
中村先生は文学博士であり、東大の名誉教授などを歴任されておられました。平成11年に86歳ですでに逝去されておられますが、 その功績は多大なものがあり、本当に惜しまれてなくなりました。もっと驚くべきは、世界に認められる研究の成果が、「温かなこころ」なんて、 こんなにもシンプルなメッセージで表現できるなんて、なんと尊くも美しい。
今年の夏は35℃を何度も超しました。暑くて堪らんこの夏休みに読み返してみた本です。
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追記) このリンクの朝日新聞と日経新聞の記事ですが、
涙が出ますね。
・【朝日新聞】~1975年に完結した全3巻の「佛教語大辞典」は、
20年かけて書き上げた原稿を預かった出版社が紛失してしまい、再度8年をかけて書き改めた労作だった。~
・【日経新聞】~代表的著作「仏教語大辞典」の原稿が関係者のミスで失われた時でさえ、
怒りではなく、翌日からの再執筆でこたえた。その人柄はだれからも慕われ、尊敬された。~
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投稿者 tatsuow : 2005年08月20日 10:15

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